娘が学校のおたよりを差し出してきたとき、私はてっきり「卒業式の案内」とか「保護者ボランティア募集」とか、そんな感じのものだと思っていた。
でも、目に飛び込んできたのは
卒業アルバム 10,900円
の文字。
一瞬、見間違いかと思った。
10,900円?
いやいや、ちょっと待って。
小学校の卒業アルバムだよね?
しかも私立のお嬢様学校とかじゃなく、地元の公立小だよ?
思わず紙を持ち直して、もう一回見た。
やっぱり10,900円。
しかも小さく書いてある説明を読んで、さらにびっくりした。
本来の価格は20,900円。そこから区の補助が10,000円入って、保護者負担が10,900円。
……いや、補助が入ってなお1万円超えって、元値どうなってるの。
アルバムっていうか、もう半分家電じゃん。
写真集じゃなくて、金箔でも貼ってあるのかなって思った。
正直、その瞬間ちょっと笑った。
笑うしかなかった。
高すぎて。
こっちは毎月、電気代、水道代、食費、学用品、習い事、細かい出費をひとつひとつ見ながら、どうにか回してる。
スーパーに行けば「また値上がりしてる」。
請求書を見れば「今月もか」。
給料はそんなに派手に増えないのに、出ていくお金だけは確実に増えていく。
その中での、卒業アルバム10,900円。
たしかに卒業は特別だよ。
6年間の思い出が詰まってる。
友達との写真も、先生からの言葉も、行事の記録も、あとから見返したらきっと宝物になる。
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