手元にあるレシートと値札を、何度も見比べた。
20,000円、15,000円、10,000円、5,000円。
合計すると、ざっと45,000円近くになるはず。
なのに、レシートに書かれた合計は――
「4,306円」
一瞬、頭の中が真っ白になった。
計算しても、どの順番で割引をかけても、絶対に合わない。
「待って、これどういうこと?」
口に出した瞬間、怒りが心を駆け巡る。
支払った金額は確かだ。
それなのに、この数字はまるで私の存在を否定するかのように、無機質に並んでいる。
心臓の鼓動が速くなる。
手のひらが汗で湿る。
「計算ミスか? いや、そんなはずない」
領収書の控えをもう一度確認する。
カードの明細も通帳も、間違いなく45,000円近く支払っている。
しかし、目の前の数字は4,306円。
何度見ても現実が受け入れられない。
怒りが込み上げ、拳が震える。
「なんでこんなことになるんだ!」
深呼吸をひとつ。
冷静になろうとしたが、胸の奥ではもう戦闘スイッチが入っていた。
「放っておけるわけがない」
私はスマホでレシートの写真を撮り、値札も並べて証拠を残す。
この数字の暴力を、黙って受け入れるわけにはいかない。
翌朝、店のサービスカウンターに向かった。
手元のレシートと値札を出し、順番に説明する。
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