「このLINEを送った時、私はもう戻る気なかった。」
実家に帰ってから、数日。
やっと頭が静かになった。
あの家に戻るかどうか、
何度も考えたけど――
答えは、もう出てた。
子どもが生まれてから、全部おかしくなった。
夜中、何度も起きて泣く。
抱っこして、あやして、やっと寝かせて。
気づけば朝。
自分はほとんど寝てないまま、また一日が始まる。
そんな毎日の中で、義母は笑って言った。
「昔はもっと大変だったわよ」
何度も聞いた、その言葉。
でも、本当にきつかったのはその後だった。
夫は、すぐ隣にいた。
全部聞こえてる距離で、
何も言わなかった。
「大丈夫?」もなければ、
「手伝おうか」もない。
ただ、スマホを見てるだけ。
その時、少しずつ分かってきた。
この人は、味方じゃない。
それだけじゃなかった。
気づけば、家の中の“当たり前”が変わっていった。
勝手に部屋に入られる。
「片付けてあげたわよ」と言われて、物が消える。
私が時間をかけて作った離乳食も、
「昔はこんな贅沢しなかった」と捨てられる。
何か言えば、
「子どものためだから」
全部、その一言で終わる。
外ではもっとひどかった。
「私が全部やってるのよ」
「この子、まだ全然できなくてね」
笑いながら、私の話をされていた。
夫は、それを聞いても何も言わない。
むしろ、軽くうなずいていた。
ああ、もう無理だなって思った。
決定的だったのは、あの日。
私が何も言えずに黙っていたら、
義母が言った。
「嫁は、夫の家の人間じゃないからね」
その瞬間。
何かが、静かに終わった。
悲しいとか、悔しいとかじゃなくて。
ただ、
「あ、この人たちと一緒にはいられない」
って、はっきり分かった。
隣にいた夫は、何も言わなかった。
それで、全部だった。
私はそのまま、何も言わずに家を出た。
怒鳴ることも、責めることもなく。
ただ静かに、子どもを抱いて。
実家に戻ってから、初めてまともに眠れた。
朝も、誰にも気を遣わずに過ごせた。
あの家でずっと張りつめていたものが、
嘘みたいに消えた。
そして、数日後。
やっと、自分の気持ちを言葉にした。
スマホを開いて、夫に送った。
――
お疲れ様。
別居の事だけど、ただの冷却期間とは思ってないよ。
お義母さんの事で色々あったけど、
それに対してのあなたの言動が、
私や子どもを一番に考える人のそれではなかったこと。
それが一番の問題だと思ってる。
本当にこの人と一緒にいていいのか、
そう思うようになった。
このまま一緒にいても、お義母さんの問題は消えないし、
また何かあっても、あなたは同じように目を背けると思う。
その未来しか見えない。
このままなら、本気で離婚も考えてる。
◯◯には申し訳ない気持ちでいっぱいだけど。
正直、実家での暮らしが心地よくて。
ここ数ヶ月ずっと悩んでたのが、嘘みたいに平和なの。
それが、今の私の正直な気持ちだよ。
――
送信ボタンを押した時、
不思議なくらい、手は震えなかった。
怒りもなかった。
ただ、やっと終わったんだと思った。
あの家に戻りたい理由は、
もうひとつもなかった。
これが、私の答え。
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