「私が開発していたので分かります」
この一言が出た瞬間、空気が変わった。
国会でよくある、用意された資料を読み上げるだけの質問ではなかった。
参政党の桜井氏は、もともとスマホアプリの開発者。
だからこそ、アプリの裏側で何が起きているのか。
開発者がどこで苦しんでいるのか。
そして私たち利用者が、知らないうちに何を負担しているのか。
そこを数字で、はっきり突きつけた。
テーマは「スマホソフトウェア競争促進法」。
名前だけ聞くと、正直むずかしそうに感じる。
でも桜井氏が話した中身は、かなり身近だった。
アプリで課金する。
有料プランに入る。
スタンプを買う。
そのたびに、裏側では大きな手数料が発生している。
たとえば500円を課金したら、そのうち150円がストア側に入る。
つまり30%。
500円のうち150円。
こうして数字で聞くと、かなり重い。
しかも開発者は、好きな決済方法を自由に選べるわけではなかった。
AppleやGoogleの仕組みの中で、決められた方法を使わざるを得ない。
アプリを出すなら、そのルールに従うしかない。
これがどれほど大きな壁なのか。
現場を知らない人には、なかなか見えにくい。
でも桜井氏は違った。
自分がその世界にいたから、言葉に説得力があった。
特に分かりやすかったのが、Xの有料プランの例だった。
Webから申し込むと月額980円。
ところがアプリから申し込むと月額1380円。
同じサービスなのに、支払い方が違うだけで400円も高くなる。
ここで多くの人が「あれ?」と思ったはずだ。
アプリだから便利。
スマホからすぐ押せる。
でもその手軽さの裏で、実は利用者側も余計な負担をしている可能性がある。
これは開発者だけの問題ではない。
私たちの財布の問題でもある。
そして、ここからがさらに重要だった。
スマホ新法によって、外部決済を認める方向にはなった。
普通に考えれば、これで手数料が下がって、開発者も利用者も少し楽になる。
そう思う。
しかし現実は、そこまで単純ではなかった。
外部決済を使っても、AppleやGoogle側が別の形で手数料を取る。
さらに外部決済サービスの利用料も乗る。
結果として、開発者の負担はほとんど変わらない。
これでは「外部決済を認めました」と言っても、実際には使いやすくなっていない。
形だけ開いたように見せて、負担は残る。
桜井氏が問題にしたのは、まさにそこだった。
制度を作っただけでは足りない。
本当に使える仕組みになっているのか。
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