「楽しみにしてた写真集が、ポストにねじ込まれて“ボロボロ”で届いた。」
出張から帰ってきて、やっと受け取れると思ってたのに。
封筒はビリビリ、中のカバーまでしっかり傷が入ってた。
その場で、ちょっと泣きそうになった。
でもそのまま終わらせなかった。
写真を全部撮って、証拠を揃えて電話した。
“問題ない”って言ってたのに、最後は謝罪と補償の話に変わった。
これ、クレーム入れすぎ?それとも当然?
正直、あの瞬間は頭が真っ白だった。
ポストから取り出したときの違和感。
触った瞬間に分かる、明らかな潰れ方。
急いで開けたら、予想以上だった。
外装は破れ、角は潰れ、
中の写真集のカバーにもはっきり傷。
しばらく動けなかった。
今回の出張、かなりきつかった。
やっと終わって帰ってきて、唯一の楽しみがこれだった。
だから余計にきつかった。
「なんでこんなことになるの」
小さく呟いたあと、すぐにスマホを取り出した。
泣く前に、やることがあると思った。
外装、破れ、押し込まれた跡。
中の傷。
全部、角度を変えて何枚も撮った。
証拠を残してから、郵便局に電話した。
少し待たされて、やっと繋がる。
事情を説明すると、返ってきたのは予想通りの言葉だった。
「配達時には問題なかった可能性もございますので…」
その一言で、正直ちょっと笑ってしまった。
「この状態見てもそう言えますか?」
私は写真を送ることを伝えた。
そして、はっきり言った。
「ポストに入るサイズじゃないですよね?」
相手は一瞬、言葉に詰まった。
私は続けた。
「無理やり押し込んでますよね」
さっきまで曖昧だった空気が、少し変わった。
それでも最初は、はっきり認めようとはしなかった。
「状況を確認いたしますので…」
逃げ道を作る言い方。
だから私は、さらに一歩踏み込んだ。
「写真も全部ありますし、このまま記録として残します」
その瞬間だった。
明らかに相手の声のトーンが変わった。
数分後、折り返しの電話。
今度は別の担当だった。
「確認したところ、配達方法に不適切な点があった可能性がございます」
さっきまでとは別人のような対応だった。
私は落ち着いて聞いた。
「どう対応してもらえますか?」
「商品代金の補償、ならびに再送の手配をさせていただきます」
やっと、話が通じた。
最初からそう言えばいいのに、と思った。
でも多分、言わなければそのままだった。
電話を切ったあと、少しだけ力が抜けた。
完全に元通りにはならない。
最初に開けたときのあのワクワクは、もう戻らない。
でも、何も言わずに終わるよりは、ずっとよかった。
数日後、新しい写真集が届いた。
今度は、ちゃんとした状態で。
箱を開けるとき、少しだけ手が止まった。
でも中は無事だった。
その瞬間、ようやく少し安心した。
今回、はっきり分かったことがある。
こういうのは、
言わないと、何も変わらない。
そしてもう一つ。
「面倒だからいいや」で終わらせると、
同じことが繰り返される。
だから私は、言った。
それだけの話。
でも正直、まだ少しだけ引っかかってる。
あのときの自分の対応。
ここまでやる必要、あったのか。
それとも、
やって当然だったのか。
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