「おい、どこにいるんだよ」
実家で父の介護を手伝っていた時、
夫から電話が来た。
開口一番、
心配でも労いでもない。
「一家の大黒柱が帰ってきたのに、
なんで家にいねぇんだ」
私は深くため息をついた。
父がぎっくり腰になった。
しかも昔の事故の後遺症で、
母一人では支えきれない状態だった。
だから私は数日だけ、
実家を手伝うことにした。
もちろん夫には、
事前に何度も説明していた。
でも夫は、
最初から聞く気がなかった。
「ぎっくり腰ごときで?」
「お前が優先すべきは俺だろ」
「俺の飯はどうすんだよ」
冷蔵庫には、
ちゃんと作り置きを入れてきた。
温めるだけで食べられるように。
でも夫は怒鳴った。
「レンチンとか手抜きだろ!」
「俺は出来たてが食いたいんだよ!」
正直、
その瞬間に少し笑ってしまった。
この人、
本当に何もできないんだなって。
しかも夫は、
生活費を盾にし始めた。
「反省しないなら今月の生活費入れねぇから」
私は思わず聞き返した。
「……生活費?」
夫は勝ち誇ったように言う。
「俺なしじゃ生きていけないくせに」
でも、
その言葉を聞いた瞬間。
私は完全に冷めた。
なぜなら——
夫が毎月入れていた生活費は、
たった3万円だったから。
家賃。
光熱費。
食費。
駐車場代。
それ全部込みで、
3万円。
当然、
足りるわけがない。
結婚した直後、
私は何度も説明した。
「3万円じゃ無理だよ」
でも夫は笑った。
「やりくりが下手なだけだろ」
そして最後には、
私を平手打ちした。
「文句あるなら自分で稼げ」
だから私は、
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