岡山旅行の途中、たまたま入ったオムライス屋だった。
外観はレトロで可愛くて、レビューもそこそこ良かった。
だから私は、何も疑わずに店のドアを開けた。
でも、席に座った瞬間から、なんとなく空気がおかしかった。
店員は無言。
水もなかなか来ない。
おしぼりもない。
私は夫に小声で言った。
「ねぇ…なんかちょっと感じ悪くない?」
夫は苦笑いした。
「まあ個人店だし、忙しいんじゃない?」
その時は、私もそう思おうとした。
でも、食事が来ても違和感は消えなかった。
息子がケチャップを手につけて、
「ママ、手ベタベタ…」
と言ったので、私は周りを見回した。
テーブルにはティッシュもない。
「ティッシュもらってきてくれる?」
息子は素直に立ち上がり、レジ横へ向かった。
「すみません、ティッシュください」
すると店主は、なぜか面倒くさそうな顔で、
箱ごとじゃなく、一枚だけスッ…と渡した。
私はその光景に少し引いた。
“え、一枚ずつ渡すタイプなの?”
その直後だった。
息子がレジ横を見ながら言った。
「ママ、これなんか取れてる」
キャッシュトレーの端っこが、少し外れていたらしい。
子どもだから気になって、
軽く触ってしまったそうだ。
すると店主の顔色が変わった。
「ちょっ、触らないでくれる?」
空気が一気に凍った。
息子はびっくりして、
慌てて手を引っ込めた。
「ご、ごめんなさい…」
私はその時点で嫌な予感がした。
でも、まさかあんなことになるとは思わなかった。
食事を終え、会計を済ませ、
「ごちそうさまでした」と帰ろうとした時だった。
店主がニヤニヤしながら言った。
「息子さん、“ごめんね”くらい言えるように教育した方がいいと思いますよw」
……は?
私は一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「え…?」
すると店主は、
レジを打ちながら続けた。
「壊したなら普通謝りますよね?w」
その瞬間、頭が真っ白になった。
壊した?
誰が?
息子が?
私は声を抑えながら聞いた。
「壊したって決まったんですか?」
店主は鼻で笑った。
「だって触ってましたよね?w」
その“w”がついたような喋り方が、
本当に人を馬鹿にしていて、
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