キッチンの水が、やっと「ゴボッ」と音を立てて流れていった瞬間でした。
私はようやく息をつけると思ったんです。
その直後、業者さんが差し出してきた請求書を見て、今度は別の意味で息が止まりました。
107,800円。
一瞬、何の数字か分かりませんでした。
でも何度見ても、請求金額の欄にはちゃんとそう書いてある。
たかがキッチンの排水詰まりで、十万円超え。
さっきまで詰まっていたのは排水管だったのに、今度は私の思考が止まりました。
その日の昼、キッチンのシンクの水がまったく引かなくなりました。
洗い物の途中だったので、水はみるみる溜まり、嫌な臭いまで上がってくる。
しばらくすると逆流までしてきて、床にも汚れた水が広がり始めました。
家にいたのは私一人。
夫は仕事、子どもたちは外出中。
こんな時に限って誰もいない。
慌ててスマホで「水道 詰まり 緊急」と検索して、すぐ来てくれそうな業者に電話しました。
電話口の相手は落ち着いた声で、
「一般的な詰まりならすぐ対応できますよ」
「現場を見ないと確定はできませんが、通常作業で済むことが多いです」
と言いました。
その時の私は、とにかく早く来てほしい一心でした。
金額のことも少し気になったけれど、キッチンがこの状態ではどうにもならない。
「お願いします」としか言えませんでした。
一時間もしないうちに業者さんは来ました。
手際は良かったです。
シンク下を見て、排水管を見て、すぐに「ちょっと奥で詰まってますね」と言った。
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