「ベビーカーのために予約していた大型荷物席に、クソデカスーツケースが3つ押し込まれていた。」
しかも、赤ちゃんを乗せたベビーカー付きで。
東海道新幹線に乗った瞬間、私は思わず笑ってしまった。
「ついに来たか」と。
SNSでよく見る、あの話。
“ベビーカー用に予約していた大型荷物席を観光客のスーツケースに占領されるやつ”。
まさか自分が当事者になるとは思わなかった。
私たちはベビーカーを押して席に向かった。
赤ちゃんはベビーカーの中で、すやすや寝ている。
その目の前にあったのが、
クソデカスーツケースが3つ。
完全に押し込まれていた。
いやいや。
ここ、予約席なんだけど。
ベビーカーを止めるスペースは完全に塞がれている。
赤ちゃんは寝ている。
通路には人が行き交っている。
私は一瞬だけ立ち止まった。
そして、
笑顔で3つ全部、通路に放り出した。
ぽい。
ぽい。
ぽい。
一口气。
全部。
すると横で夫が慌てた。
「ちょ、ちょっと待って!」
私は心の中で思った。
『知ったことか。郷に入らば郷に従え。』
くらいの勢いだった。
しかし夫は、完全に別の思考回路だった。
少し真面目な顔で言った。
「状況をきちんと車掌さんに伝えないと、不審物扱いになったら最悪新幹線止まるよ。
車掌を探してくるね。」
そう言って、夫は車掌を探しに行った。
私は席に座り、ベビーカーの横で赤ちゃんを見た。
相変わらず、ぐっすり寝ている。
そのまま、通路の向こうで車掌を探している夫を
横目で見ながら思った。
「フゥ〜ン、おもしれぇ男……」
たぶん、この対応が正解なんだろう。
数分後。
夫は車掌さんを連れて戻ってきた。
事情を説明すると、車掌さんはすぐ状況を確認。
そして通路のスーツケースを見て、
「これは予約席の荷物ですね」
と一言。
その後、持ち主はすぐ見つかり、
事情を説明されて——
追加料金徴収。
どうやら、
車掌に言えば普通に料金取られるらしい。
なるほど。
私はベビーカーの横で赤ちゃんを見ながら思った。
たぶん夫の対応が正解なんだろう。
でも私はもう一つ思った。
次からは最初から車掌にチクろう。
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