東京行きの新幹線で、
なんとも言えない空気の車両に遭遇した。
隣の席には、
40代くらいのサラリーマン風の男性。
シャツ姿で、
乗ってからずっとノートPCを開いていた。
そして、
永遠にキーボードを叩いている。
カチャカチャカチャカチャ……
正直、
かなりうるさい。
最初は気にしないようにしていた。
「仕事なんだろうな」
と思っていたし、
こっちもイヤホンをつければ済む話だったから。
でも、
途中からだんだん気になってきた。
叩き方が、
ちょっと普通じゃない。
静かに打つというより、
“殴る”みたいな勢い。
それでも私は、
まぁ疲れてるんだろうな、
くらいに思っていた。
しばらくして、
私もうとうとしていた。
その時だった。
「失礼します、検札をお願いします」
車掌さんの声で目が覚めた。
すごく丁寧な言い方だった。
私はすぐ切符を出した。
でも隣の男は、
完全に寝落ちしていたらしい。
車掌さんに肩越しで声をかけられ、
やっと起きた。
その瞬間。
男、
めちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
露骨な白目。
「……はぁ」
みたいな顔。
そして無言で、
切符を雑に出した。
でも車掌さんは、
慣れている感じだった。
淡々と確認して、
そのまま次の車両へ。
普通なら、
ここで終わる。
でも違った。
車掌さんが去った瞬間、
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