新幹線の指定席に座った瞬間、少しだけ安心するはずだった。
その日、私は朝から移動続きだった。
駅はどこも人だらけ。
自由席は通路まで立ち客で埋まり、座れる気配なんてまったくない。
だからこそ、
少し高くても指定席を取った。
「やっと座れる…」
そう思いながら車両に入った瞬間、
私は足を止めた。
——私の席に、知らない男が座っていた。
しかも隣の席には、
大きなバッグが堂々と置かれている。
完全に二席使い。
私は一瞬、自分のチケットを見直した。
でも間違っていない。
確かにそこは、私の席だった。
「あの、そこ私の席なんですが」
できるだけ穏やかに声をかけた。
すると男は私を見上げ、
面倒くさそうな顔で言った。
「I don't understand」
(何を言ってるか分からない)
……ああ、始まった。
私はスマホの指定席チケットを見せながら言った。
“This is my reserved seat.”
(ここは私が予約した指定席です)
すると男は、
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