姉の息子は、
昔からかなり甘やかされて育っていた。
欲しい物はすぐ買ってもらう。
怒られても、
最後は誰かが庇う。
責任を取らなくても、
周囲が何とかしてくれる。
そんな環境だった。
だからなのか、
大人になってからも、
かなりルーズだった。
特にひどかったのが、
“車”。
「ちょっとだけ」
「近場だから」
「すぐ返す」
そんな軽いノリで、
何度も私に車を借りに来る。
本当は嫌だった。
でも姉が横から、
「家族なんだから」
と言ってくる。
親戚の空気もある。
結局、
私は何度も貸してしまっていた。
でも——
ある日。
スマホに違反通知が届いた。
赤信号無視。
速度違反。
駐車違反。
しかも、
一件じゃない。
私は頭が真っ白になった。
すぐ本人に連絡した。
すると返ってきたのは、
謝罪じゃなく笑い声。
「あー、
カメラ気づかなかったわ」
さらに。
「そんな撮られると思わんかった」
いや、
そこじゃない。
問題は、
違反したことだろ。
私はできるだけ冷静に言った。
「違反金払って。
あと点数も自分で処理して」
すると急に不機嫌になる。
「え?」
「叔父さん、
点数まだ余裕あるじゃん」
「数点くらい、
代わりに引かれてよ」
私は即答した。
「無理」
今、
交通違反の点数処理ってかなり厳しい。
昔みたいに、
適当に身代わりなんてできない。
だから私ははっきり言った。
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