結婚してから、ずっと違和感はあった。
義母はとにかく娘を優先する。
娘が出産した時は、
毎日のように通い、
食事を作り、
洗濯をし、
子どもの世話まで全部やっていた。
生活費まで出していたと聞いた。
それでも義母は一切文句を言わない。
むしろ嬉しそうだった。
「娘だから」
その一言ですべてが許されていた。
一方で、私が出産した時。
状況はまったく違った。
手伝いはほとんどない。
頼っても「忙しいから」と断られる。
結局、私は一人でやるしかなかった。
子育ても、家事も、仕事も。
全部、自分で回した。
正直、何度も限界はあった。
でも、我慢した。
「仕方ない」
そう思うしかなかったから。
そして時間が経った。
義母は年を取り、体を壊した。
通院も必要になり、
生活にも支えが必要になった。
その時、義妹はこう言った。
「私はもう嫁いでるから」
「そっちはそっちでやって」
あっさりだった。
そして次に向けられたのは、私だった。
「お願いね」
「嫁なんだから当然でしょ」
その瞬間、頭が真っ白になった。
今までのことが全部つながった。
助けてほしい時にはいなかった人たちが、
今になって当然のように頼ってくる。
しかも“義務”みたいに言ってくる。
私は静かに聞いた。
「どうして私なんですか?」
答えはなかった。
ただ空気だけが流れた。
私は続けた。
「娘さんには、あれだけしてあげてましたよね」
「私は何もしてもらっていません」
誰も否定しなかった。
それが答えだった。
私ははっきり言った。
「できることはする。でも、全部は無理です」
その一言で、空気が変わった。
今まで“当然”だと思っていたものが、
初めて崩れた瞬間だった。
都合のいい時だけ家族は成立しない。
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