「車は高級、やってることは小さい」
正直、白いベンツを見た瞬間、最初に出た感想がこれだった。
場所は昼間のコインパーキング。
狭いけど、ちゃんと枠はある。
車止めもある。
黄色い線もある。
精算機もある。
誰が見ても、
「ここはお金を払って停める場所です」
という駐車場だった。
なのに、その白いベンツだけが妙に浮いていた。
車体はきれい。
ホイールもきれい。
窓も黒くて、いかにも高そう。
でも停め方が、もう本当に残念だった。
枠にきっちり入れるでもなく、
パネルの上に素直に乗せるでもなく、
なんとも言えない位置に斜め気味。
ぱっと見た瞬間、
「あ、これ……料金避けてるように見えるやつだ」
と思ってしまった。
もちろん本当の理由は知らない。
たまたまズレただけかもしれない。
運転が苦手だっただけかもしれない。
一瞬だけ停めたつもりだったのかもしれない。
でも、それにしても。
ベンツでそれをやると、
余計に目立つ。
軽自動車でもダメだけど、
高級車だとさらにダサく見える。
車の値段じゃない。
そこに乗っている人の余裕のなさが見えてしまう。
数百円。
たぶん、そのくらいの話だと思う。
ランチ一回分にもならない。
コンビニでちょっと買い物したら消える金額。
ガソリン代に比べたら、本当に小さい金額。
その数百円を惜しんでいるように見える停め方を、
高級車で堂々とやる。
これが一番きつい。
「ベンツに乗れる俺」
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