「15万円払うまで、毎日お前の前に現れる」
社長にそう言った時、
あいつは鼻で笑った。
「たかが15万で必死すぎだろ」
「そんなに金ないの?」
私は頭を下げていた。
生活費も限界だった。
家賃の支払い通知。
止まりそうな携帯。
冷蔵庫には、
もう豆腐ともやししかなかった。
だから私は、
何度も給料を払ってほしいと頼んだ。
でも社長は、
毎回はぐらかした。
「来月な」
「今会社厳しいから」
「お前より大変な奴いっぱいいるぞ」
そして最後には、
笑いながらこう言った。
「そんなに暇なら、
もっと働けよ」
その瞬間、
何かが切れた。
私は社長を見ながら、
静かに言った。
「私、
お金はないですけど、
時間だけはあるんで」
「……これから毎日、
楽しみにしててください」
次の日。
私は社長が毎朝通ってるジムへ行った。
高級ウェアを着て、
偉そうに歩いてくる社長。
私を見るなり、
露骨に嫌そうな顔をした。
「お前、
こんな所まで来たの?」
私は周囲にも聞こえる声で言った。
「社長、
15万円いつ払ってくれるんですか?」
空気が止まった。
社長は焦りながらも、
強がって笑った。
「あとで払うって言ってるだろ」
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