朝の新幹線。
座席はまだ空いているが、私の目的は最後列。
予約専用のスペースがある、荷物置き場だ。
安心して座れるはずの特権席。
しかし、車両に入ると異変があった。
予約専用スペースに、無関係なスーツケースやバッグが所狭しと置かれている。
「え…これ、どういうこと?」
心の中で毒づく。
確認すると、誰も整理する気配はない。
私の座席は確保済み。
荷物を置くために、その専用スペースを使うつもりだった。
しかし、目の前の光景は無秩序そのもの。
冷たい雨が窓を叩く音と、車内のざわめきが、苛立ちを増幅させる。
「すみません、このスペースは予約した人専用なんですけど…」
声をかけると、白人の乗客がゆっくりこちらを見て言った。
“Who cares? I don’t care.”
呆れる。立ち去るその態度に、怒りが込み上げる。
心の中で舌打ち。
「何様だ、ここはルールがあるんだぞ」
文化の違いか、自己中心的な態度か。
どちらにせよ、無視されるのは腹立たしい。
隣の座席に荷物を置き直そうとする。
しかし、大型スーツケースが詰まっていて動かせない。
狭い通路で体をひねり、荷物を避ける。
「はぁ…疲れる」
深くため息。
他の乗客も困惑している様子だ。
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