昨日、仕事帰りに作業服のまま郵便局へ寄りました。
娘が郵便物を出すのに、家にストックしてある切手ではあと20円分だけ足りなかったからです。
他に必要なものは何もなくて、買うのは20円の切手1枚だけ。
窓口で「20円を1枚お願いします」と言い、会計を済ませて、切手とレシートを受け取って帰ろうとしました。
出口の自動ドアがまだ閉まりきらない、その“すき間”から――
中にいた男性職員の大きな声が飛んできました。
小馬鹿にしたような笑い声と一緒に。
「20円だけなんか初めて見たわ!笑笑」
……はっきり聞こえました。
聞き間違いじゃありません。
その瞬間、胸の奥がズンと冷えて、手の中の20円切手がやけに熱く感じました。
私は言い返しませんでした。怒鳴りもしませんでした。
ただ、視線を上げたら、壁に貼られた標語が目に入りました。
「(趣旨として)真心で、すべてのお客さまに」
その言葉と、今の笑い声。
ギャップがきつくて、笑うしかないような、でも笑えないような、変な気持ちになりました。
帰宅すると、娘が封筒を抱えて待っていました。
「ママ、間に合う?」「20円って…そんなに変なの?」
その一言で、私の中で何かが固まりました。
これは私のプライドの問題じゃない。
“少額を必要とする事情”を、笑っていい空気があることが嫌なんです。
10円でも20円でも不足したら、郵便は配達されません。
不足分があると戻ってきます。
締切のある書類、遠くにいる家族への手紙、大事な連絡――
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