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「セッターも分かんねぇのかよ!」コンビニで店員に説教する客→「番号で言わない理由は?」と聞き返した結果、最後の一言で黙った件
2026/03/26

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あれは、仕事帰りに立ち寄ったコンビニでの出来事だった。

夜のコンビニはそこそこ混んでいて、レジには数人並んでいた。
私は何となくスマホを見ながら順番を待っていたが、前の方で妙なやり取りが聞こえてきた。

「セッター、セッター」

低い声のおじさんが、レジの若い店員にそう言っていた。

店員は高校生くらいの男の子だった。
少し困った顔で言う。

「番号でお願いします」

最近のコンビニでは、タバコは番号で注文するのが普通だ。
銘柄も種類も多いから、番号の方が早くて確実だからだ。

だが、その一言で空気が変わった。

おじさんの顔が一気に険しくなった。

「は?」

そして、レジに身を乗り出して言った。

「セッターもわかんねぇのかよ、ガキがよ」

レジの周りの空気が、ピリッと凍った。

店員は一瞬固まりながらも、申し訳なさそうに言った。

「申し訳ありません、番号でお願いできますか」

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するとおじさんは鼻で笑った。

「普通わかるだろ。セッターだよ、セッター」

店員は明らかに困っている。

後ろに並んでいる客も、だんだんイライラし始めていた。

だが、おじさんはお構いなしだ。

「今どきのガキはセブンスターも知らねぇのか」

「仕事してんなら覚えとけよ」

説教が始まった。

私はその時点で、だいぶムカついていた。

理由は二つある。

一つは、明らかに店員が可哀想なこと。

そしてもう一つは——

レジが全く進まないことだ。

おじさんの説教はまだ続いていた。

「俺の時代はな、こんなもん常識だったんだよ」

店員は何も言えず、ただ立っている。

私は小さくため息をついた。

そして、声をかけた。

「セッターですか?」

おじさんが振り向いた。

「あ?」

私を見て言う。

「こいつがセッターもわかんねぇんだよ」

私はレジに近づいて、静かに聞いた。

「番号で言わない理由はなんですか?」

おじさんは少し眉をひそめた。

「は?」

「セッターでわかるだろ」

私はもう一度聞いた。

「番号で言わない理由はなんですか?」

おじさんは少しイラついた顔で言った。

「普通わかるだろって」

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私はうなずいた。

そして言った。

「じゃあ、僕が吸ってるタバコ」

おじさんがこちらを見る。

「センティアのパープル」

おじさんは一瞬固まった。

「……は?」

私は続けた。

「番号で言えばわかりますか?」

そしてレジの上を指差した。

「144です」

おじさんは少し考えてから言った。

「あー、あれか」

私は静かに言った。

「今、何言ってんだこいつって思いました?」

おじさんの顔が少しこわばる。

私は店員を指さした。

「店員さんも、今まさに同じ気持ちだったと思います」

レジの後ろの店員が、少し驚いた顔をしていた。

私は続けた。

「名前が分からない人でも、すぐ見つけられるように番号が振ってあるんです」

「無駄を省くための仕組みなんですよ」

そして最後に言った。

「無駄を省きたいなら、無駄な説教しないでさっさと番号で買ってください」

レジの後ろで、誰かが小さく笑った。

おじさんの顔が真っ赤になった。

しばらく沈黙が続いたあと、

おじさんがぼそっと言った。

「……俺が悪いのかよ」

私はすぐ答えた。

「あなたの無駄な説教で、僕の時間も店員さんの時間も奪われました」

「だから、僕にとっても店員さんにとっても——」

少し間を置いて言った。

「あなたは悪です」

レジ周りが静まり返った。

おじさんは何も言えなくなった。

しばらくして、ぶつぶつ言いながら財布を出した。

そして今度は、小さな声で言った。

「……番号、何番だ」

店員が答える。

「7番です」

おじさんは煙草を受け取ると、

そのまま誰とも目を合わせず

さっさと店を出ていった。

レジの空気が一気に緩んだ。

店員が小さく頭を下げた。

「ありがとうございます」

私は軽く手を振った。

「いえいえ」

後ろに並んでいた人が言った。

「スッとしました」

私は苦笑いした。

コンビニを出ながら、ふと思った。

世の中には、

小さいことで偉そうになる人がいる。

でもそういう人ほど、

一番シンプルなことが分かっていない。

——人に偉そうにする前に、

まず自分がちゃんとすればいいだけだ。

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