朝の光が店内に差し込み、ショッピングカートの音が静かに響く。
今日は必要なものをまとめて買おうと、イオンに来た。
駐車場から店内に入ると、週末らしい人混みが既にできていた。
カゴを押しながら食品売り場を抜け、レジの列に並ぶ。
最初は気にしていなかった。
しかし、10分…20分…30分と、列が進まない。
周囲を見渡すと、普通のレジは現金客でぎっしり。
人々のため息とためらいが交錯する。
ふと視線を右に向けると、キャッシュレス専用レーンはほぼ空いていた。
「え…なんで?」
並んでいる人々の苛立ちと自分の焦燥が一気に膨らむ。
列の最後尾で、ため息をつきながら腕を組む。
子供たちが「まだかな…」と不安げに見る。
ついに店員を呼び、事情を聞く。
「キャッシュレス推奨で、レジ減らしてます。電子マネーをご利用ください」
一言だけ。
説明も案内も、入口にも掲示も何もなし。
現金で支払う人だけが、長蛇の列で待たされる仕組みだ。
胸の中で、怒りが沸騰する。
「たった1時間待つだけで、電子マネー使えって…?」
「現金で払って損してる気分…」
心の中で舌打ちを連発する。
周囲の人々も同じ気持ちだろう。
足元を見れば、子供や高齢者も疲れ切った顔で立っている。
自分だけじゃない、これが週末のイオンの現実だ。
もう一度、キャッシュレスレーンを見やる。
誰もいない。
並んでいる時間が、どれほど無駄に感じられることか。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください