新幹線に乗った。
指定席。
ちゃんと予約し、ちゃんと支払い、ちゃんと座っている。
にもかかわらず、足を置く場所がない。
理由は単純だ。
通路に、人が立っている。
自由席の切符を持った人たちが、
指定席車両の通路に立っている。
この光景自体は、珍しくない。
繁忙期であれば、なおさらだ。
問題は、立っていることではない。
人が通るたび、
その人は当然のように、座席側へ身体を寄せてくる。
特に声をかけることもなく、
特に気まずそうにすることもなく。
結果として、
座っている側が、足を引き、姿勢を変え、身体を縮める。
ここで、少し考えてみたい。
この車両は、指定席車両だ。
座っている人は、追加料金を支払っている。
立っている人は、そうではない。
それなのに、
なぜ調整役は、いつも座っている側なのか。
一度、足を踏まれた。
二度目もあった。
三度目には、特に謝罪もなかった。
その代わりに聞こえたのは、
小さなため息だった。
なるほど。
どうやら、
不便を感じているのは立っている側らしい。
座っている私は、
足を伸ばすこともできず、
落ち着いて本を読むこともできず、
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