昨日、私は新幹線に乗って、東京から大阪へ向かっていました。通勤ラッシュを避けたはずなのに、車内はすし詰め状態。座席は満席、車内はひしめき合い、外の景色も全く見ることができないほどの混雑でした。そんな中で、私は静かに座っているつもりでした。だが、予期せぬ事態が発生した。
隣に座った男性が足元に犬のケージを置いた。その時、私はまだ何も気にしていなかった。だが、時間が経つにつれて、異変が起きた。犬がケージの中で落ち着かずに動き回り、とうとう「ピチャ、ピチャ」と音を立てて尿を漏らし始めたのだ。
最初は何の音か分からなかったが、次第に臭いが広がり始めた。周りの人たちも鼻をつまみ、顔をしかめていた。その時、私は気づいた。犬は座席に尿をかけ、ケージの中がすでに濡れていた。それに気づいたのは私だけではなかった。車内の空気が一気に重くなり、他の乗客たちも不満を口にし始めていた。
私は怒りがこみ上げてきた。こんな不快な状況を放置するわけにはいかない。私は勇気を振り絞り、隣の男性に声をかけた。
「すみません、あなたの犬が座席に尿をかけているんです!他の乗客の迷惑ですから、犬をケージから出して抱っこするか、ケージを地面に移動してください!」
だが、男性は私の言葉に驚きもせず、冷たい目で私を見て言った。「犬がケージの中で何をしてもいいだろう。あなたが気にすることじゃない。」
その瞬間、私は自分の内なる怒りを抑えきれなくなった。周囲の乗客たちも私を見守っている。私は立ち上がって、声を大きくした。
「これが『公共の場』だと思っていますか?あなたの犬が他の人に迷惑をかけているんですよ!あなたがただ犬を抱えて座っていれば、誰も文句を言いませんが、尿を垂れ流すなんて、完全に非常識です!」
その時、車内にいた他の乗客たちが少しずつ動き出した。最初は静かに不満を漏らしていた乗客たちが、私に賛同し始めた。そして、あの男に向けて視線を送っている。
乗務員がやっと現れた。私たちの騒動を見て、すぐに状況を把握したようだ。彼女は男性に冷静に、だが毅然とした声で言った。
「すみませんが、こちらのルールに従っていただけますか?ペットを座席に置いておくことは許されていません。また、他のお客様に迷惑がかかる行為はお控えください。」
男性は一瞬黙り込んだが、すぐに反論を始めた。
「ただの犬が何だ!こんなことで騒ぐなんて、恥ずかしくないのか?」
私の怒りは頂点に達した。彼の無神経さに、私はもう耐えられなかった。「恥ずかしいのはあなたでしょう!公共の場で他人に迷惑をかけて平然としている人間の方がよっぽど恥ずかしい!」
その瞬間、男性はようやくケージを地面に置き、犬を抑えた。乗務員は冷静に、そのまま立ち去り、私たちは再び沈黙の中でその後の旅路を続けた。
車内の空気が少し晴れたように感じた。周囲の乗客たちは私に感謝の眼差しを向けてきたし、私はそれに気づいて、少しだけ胸を張った。
それから数分後、私は車窓の外に目を向け、深呼吸した。あの時、私はただの一人の乗客として黙っていることを選ばなかった。正義を貫くことは、時にはとても重要であり、その行動がどれだけ他の人を救うかを実感できた瞬間だった。