今年のクリスマス、私の中で一生忘れない出来事になった。
……と書くと大げさだけど、本当にそう。
まず前提。私が「ケーキ屋さん」って書くと、キラキラしたパティスリーを想像させちゃったかもしれないけど、そうじゃなくて。
田舎の国道沿いにぽつんとある、古くて小さな洋菓子店。銘菓とか和菓子も一緒に売ってるような、昔ながらのお店です。
イベントの時だけ、近所のお母さんたちが「お気楽ボランティア」みたいなノリで手伝いに来てる感じ。昔からなぁなぁで回ってたけど、トラブルらしいトラブルは今回が初めてでした。
……だからこそ、油断してたのかもしれない。
地元のそのお店に、夫が予約してくれていたクリスマスケーキを取りに行っただけ。たったそれだけのはずだった。
なのに——私は、レジ前で“空気”ごと凍った。
手には、ちゃんとハンコが押されたレシート。クレジットの履歴もある。証拠は揃ってる。
それでも店員さんは、顔色ひとつ変えずに言い切った。
「予約されてないので、ありません!」
……え? ない?
周りのお客さんの視線が一斉にこっちへ来る。
まるで私が「予約してないのにゴネてる人」みたいな空気。心臓がギュッとなる。
私は“モンスターカスタマー”になりたくない。
だからこそ、言葉を選んで、落ち着いて、証拠も見せた。
でも結論は変わらなかった。「ないものはない」。
仕方なく返金してもらい、ショーケースに唯一残っていたプリンを2個買って帰った。
ここまでは「運が悪かった」で済ませられる。
でも、最後の一撃が重かった。
「今後クリスマスに予約なしの来店は注意してください!」
……は?
予約してるのに? こっちは?
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