「準備運動してる人、いる……」
たった今の出来事。場所も隠しません。イオン越谷レイクタウンの開店待ち列で、いきなりその光景に遭遇した瞬間、私の脳内アラームが鳴った。伸脚したり、足首回したり、妙に“競技前”っぽい数人の大人。しかも視線がキョロキョロ、口元はヒソヒソ。……なに?運動会?いや違う、あれは作戦会議の顔。
嫌な予感って当たるんだよね。大体こういう時は。
シャッターが上がった。空気が変わった。
次の瞬間、彼女たちはスタートダッシュ。
え、ここ陸上競技場だっけ?ってくらい迷いがない。しかもベビーカーもいる。いや待って、子ども乗ってるよね?その状態で突撃?正気?
そしてユザワヤの売り場——
ガシャァン。
ラックが倒れた。商品が床に雪崩。
私の口から出た言葉、きれいに「は?」だけ。
倒れたの、シールじゃない。普通に商品。値札ついたやつ。
なのに彼女たちは拾わない。拾うどころか、床を見ない。見てるのは“目的物”だけ。シールは全部カゴに確保して、すぐさま仲間内で分配し始めた。
で、何が一番ムカつくってさ。
散乱した商品を踏まないように…じゃなく、踏み台にしないように…じゃなく、平気で跨いで、カゴにガンガン確保して、最後は“配給”。
「はいこれ」「こっちも」「あと何枚?」みたいなノリ。
しかも後から来た仲間が合流して、そこへスッ…と渡していく。ここフリマ会場じゃないし、あなた達の倉庫でもない。
私はその時点で怒りより先に怖さが来た。
理由は簡単。子どもが危ない。
倒れた金具、散ったパッケージ、足元ぐちゃぐちゃ。大人でもつまずく。なのにベビーカー横でそれやる?“母”とか“保護者”とか、どこに置いてきた?
関係ない私が慌てて店員さん呼びに走った。
「すみません、売り場で棚が倒れて…!」
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