「あと5分だけ」
あの日の私は、本当にそれくらいの感覚だった。
トイレに入って、スマホを開いた。
いつものゲーム。
いつもの通知。
いつもの動画。
別に特別なことをしていたわけじゃない。
ただ、座ったままスマホを見ていただけ。
でも今なら分かる。
あの「ただ」が、一番怖かった。
最初は普通だった。
用を済ませたらすぐ出るつもりだったし、
長居する気なんてなかった。
なのに、画面を見ていると時間の感覚が消える。
1試合だけ。
この動画だけ。
通知だけ確認。
そうやって、気づけば30分近く座っていた。
足は少ししびれていた。
腰も重い。
でも、そんなのよくあることだと思っていた。
「そろそろ出るか」
そう思って立ち上がろうとした瞬間、
体に今まで感じたことのない違和感が走った。
下半身に、変な重さがあった。
最初は何が起きたのか分からなかった。
痛いというより、
何かがおかしい。
明らかに、いつもの体じゃない。
慌てて確認した私は、
その場で頭が真っ白になった。
体の中にあるはずのものが、外に出ていた。
冗談だと思いたかった。
見間違いだと思いたかった。
でも、何度確認しても現実だった。
声が出なかった。
スマホを握ったまま、
数秒間、ただ固まっていた。
さっきまでゲームの画面を見ていた同じスマホで、
今度は助けを呼ぶことになるなんて思ってもいなかった。
病院に運ばれた時、
医師の表情はかなり厳しかった。
検査のあと、説明された。
長時間、便座に座り続けたこと。
その間、無意識に体に力を入れていたこと。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://twitter.com/medisarasu/status/2047147926556946597?s=46,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]