辞めさせられた会社から、ある日突然届いた一枚の紙。
タイトルはそれっぽく「損害賠償請求通知書」。
中身はもっとそれっぽく「本書面到着後1週間以内に支払え。払わない場合は法的処置を検討する」。
……正直、その瞬間は固まりました。
「え、私、なにかやらかした?」「裁判?」「もう人生終わり?」
頭の中で最悪の妄想が暴走して、指先が冷たくなって、息が浅くなって。
金額も、妙に“リアル”なんですよ。
作業着・安全靴・資格費用・車のレンタル代・遅刻の損害……みたいな名目が並んで、合計がそれなりの額。
こういうの、怖いのは「中身」より「言い切り方」。
“払え”って断定されると、こっちが悪い気がしてくる。
その夜、私はベッドの上でスマホを握ったまま動けなかった。
検索しても、怖い話ばっかり出てくる。
コメント欄の「無視でいいよ!」すら、当時の私には信じられなかった。
無視して、もし本当に訴えられたら?って。
でも、次の日の朝。
机にその紙を置いて、もう一回じっくり見たとき、ふと気づいたんです。
“怖がらせること”が目的の文章って、だいたい雑。
細かいことは書けないけど、
・なんか説明がフワフワしてる
・金額だけがやけに断定的
・「根拠」が見当たらない
・こちらに考える時間を与えない(=期限で追い込む)
そういう“圧の型”が見えた瞬間、少しだけ呼吸が戻りました。
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