道を歩いていた時、横断歩道に小さな子供が自転車と一緒にぐにゃぐにゃと倒れているのを見かけた。 慌てて駆け寄って状況を聞いたら、車にはねられたあと運転手がそのまま走り去った、いわゆる轢き逃げに遭ったという。 見過ごすわけにはいかないのですぐ警察に通報し、現場に残って子供のそばに寄り添った。
警察が到着するまで少し時間がかかると思い、子供から電話番号を聞いて保護者に連絡を入れた。 相手が電話に出た瞬間、予期せぬ言葉が飛び出してきた。 「え!?あなたがうちの子を轢いたんですか!?」
突然犯人のように疑われて私も頭が真っ白になり、思わず「え!?私が轢いたんですか!?」と同じ台詞を聞き返してしまった。
保護者「もしあなたが加害者じゃないのなら、なぜわざわざ助けに来るの?子供は怯えて本当のことを言えないだけ、あなたが責任を逃れようとして嘘をついているんでしょ?」
突然一方的に濡れ衣を着せられ、私は頭が真っ白になった。 善意で救っただけなのに、自分が事故を起こした人間だと決めつけられるなんて思ってもみなかった。
胸に深い傷がつき、これから二度と困っている人を助けないと心に誓った。
その混乱した現場に、しばらくして一台の車が戻ってきた。 運転手が降りると悪びれる様子もなくニヤニヤと話し始めた。
運転手「いや~、なんか何かに当たった気がしたから一応戻ってきたんですよ笑。これから俺がここで警察を待って対応するから、あなたはもう先に帰ってください!」
自分で轢き逃げしたくせに、善意で駆けつけた私に現場を譲れと突き放す態度に怒りが爆発した。 心の中で「帰るかボケ」とつぶやき、私は絶対にこの場を離れないと決めた。この運転手の横柄な発言を全部警察に届けるつもりだ。
幸い、怪我をした子供はとてもしっかりしており、轢き逃げした車の車種、ボディカラーまで鮮明に覚えていて、警察に詳しく証言してくれた。 さらに現場に設置された防犯カメラの映像が決定的な証拠となり、私の無実が完全に証明された。
数日後、子供の保護者がわざわざ菓子折りを持って私の家を訪ねてきた。 当日は我が子の怪我のことで頭がいっぱいになりパニック状態になり、根拠もなく私を疑って酷いことを言ったと、何度も頭を下げて謝罪してくれた。
慌てていただけの悪気のない失言だったと知り、私の心のわだかまりも少し溶けた。
善意で人を助けただけなのに、濡れ衣を着せられ、さらに加害者に追い返されるという波乱だらけの一日だった。 皆さんはこんな経験をした後でも、困っている人を見かけたら助けますか?
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