私が浴槽に浸かっている間、1歳の娘がリビングで泣き叫んでいる声が聞こえてきました。最初は気にしなかったけれど、あまりにも大きな泣き声に、ふと気づくと胸が苦しくなってきました。急いでシャワーを終わらせ、リビングに飛び出した私が見たのは――
「何があったの?」
娘のほっぺには、はっきりと手の跡が残っていた。あまりにも鮮明で、信じられなかった。泣きながら震えている娘の顔を見て、何かが切れた。
「これ、どういうこと?」私は息を呑んで、旦那に問い詰めた。
「叩いてない」旦那はあっさりと言った。
「叩いてない?それなら、この手の跡はなんだと思ってるの?」
旦那は不敵な笑みを浮かべて、「俺は悪い子は叩くで。
それが当たり前やん」と言った。
その瞬間、私の頭の中は真っ白になった。
「当たり前じゃない!そんなの許さない!」
怒りと恐怖が込み上げて、私は心の中で何度もその言葉を繰り返した。旦那が口にしたその言葉は、私の全てを否定するようで、まるで一緒に過ごしてきた時間がすべて嘘だったように思えてきた。
警察に通報してから、私はすぐに娘を病院に連れて行った。旦那はもちろん、最初は「こんなことで通報なんて」と反発してきた。しかし、私の決意は固かった。病院で検査を受けた結果、幸いにも身体的な異常は見つからなかったが、私はその場で感じた恐怖を忘れることはなかった。
警察が来てからも、旦那はずっと「俺は悪くない」「俺の育ちがこうだから仕方ない」「叩いても死ぬことはない」などと言い訳ばかりしていた。その姿に私は呆れ返った。育ちがどうであれ、子供に暴力を振るう理由にはならない。
暴力は、どんな言い訳をしても正当化されない。
警察の事情聴取を終えた旦那は、ますます反省の色を見せず、逆に「俺は昔からそうやって育てられたんだ。おやじにグーパンチや腹を蹴られるのが当たり前だったから、子供にもそれが必要だと思っている」と言った。その言葉を聞いた瞬間、私は背筋が凍る思いがした。彼がどれだけ自分の行動を正当化しようとしても、それは絶対に許せないことだ。
「あなたがどんな環境で育ったかなんて関係ない。私が今、子供を守るために立ち上がっているのは、あなたの過去を許すためじゃない。」そう心の中で呟いた。
その後、警察と児童相談所の方々が我が家に来て、家庭内の詳細な状況を確認した。私と長男が話した内容を加味して、私と子供たちは母子シェルターに避難することになった。
今までの私は、旦那に対して強い依存心を持っていた。結婚して何年も一緒にいたから、すべてを受け入れるべきだと思っていた。でも、今日、私はそれを全て捨てる覚悟を決めた。これ以上、この暴力的な環境で過ごすわけにはいかない。
旦那は警察署で話を聞かれている間、私は荷物をまとめ、子供たちを母子シェルターに避難させる準備を進めた。
母子シェルターでの生活は決して楽ではない。携帯電話も使用禁止で、情報を外に出すこともできない。しかし、それでも私は安心している。私が最も大切に思うものは、何よりも子供たちの安全だからだ。旦那が反省したところで、私の決心は揺るがない。
「私はもう、あなたを許さない。」
その言葉が心の中で何度も繰り返され、私は新たなスタートを切る準備が整った。
子供を守るために、私は死ぬ気で戦う。
離婚は必ず実現させ、法的に旦那から子供たちを守る。
私は今、どんな困難も乗り越える覚悟を持っている。私と子供たちの未来は、私たち自身で作り上げていく。
そして、この経験を通して、暴力がどれだけ無意味で愚かなものであるかを伝えたい。それが、私がこれから歩む道の目的だ。