旦那のメールアドレスから届いた一通のメールで、
私の結婚生活は終わった。
件名もない。
短い文章だけ。
「そろそろ別れたら?」
意味が分からなかった。
でも、
添付されていた写真を見た瞬間、
全身の血が冷えた。
ホテルらしき部屋。
ベッド。
そして、
眠っている旦那。
その隣で、
カメラ目線で笑っている女。
——Sさんだった。
結婚前、
私と旦那が同じ会社で働いていた頃から、
妙に距離が近い女だった。
やたら馴れ馴れしい。
必要以上にボディタッチする。
でも旦那はいつも笑っていた。
「嫉妬しすぎ」
「ただの先輩だから」
私も、
自分を責めた。
疑うのは悪いことだと思った。
だから信じた。
毎日、
夕飯を作って待っていた。
「残業」
「休日出勤」
疲れた顔で帰ってくる旦那を、
本気で心配していた。
なのにその時間、
あの女と会っていた。
気持ち悪かった。
悔しくて、
吐きそうだった。
しかも許せなかったのは、
メールを送ってきたのが、
旦那本人じゃなく、
“女側”だったこと。
勝ったつもりだったんだろう。
「あなたの旦那、今私の隣で寝てますよ」
そう見せつけたかったんだ。
震える手で、
私は写真を保存した。
泣きながら、
メールを自分宛へ転送した。
消されたら終わると思ったから。
その日の夜。
旦那は何事もなかったみたいに帰ってきた。
「ただいま」
その声を聞いた瞬間、
涙が出た。
怒りじゃない。
悔しさだった。
信じていた自分が、
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