洗濯してたら、夫のスーツのポケットからぐちゃぐちゃの紙が出てきた。
正直、最初は「なんだこれ…」って思っただけ。だけど、目に飛び込んできた文字で、心臓が止まりそうになった。
「赤ちゃん」
「アパート」
な、なんで!?
手が震えて、頭が真っ白になった。
まさか、私を置いて勝手に…?
いや、そんなはずない、でも、この文字の並びはどう見ても計画の匂いがプンプンする。
もう怒りで体が熱くなる。
この人、完全に私を舐めてるんじゃないの!?
何か隠してるに違いない、絶対に隠してる…。
私は震える手で紙を握りしめ、問い詰めることを決意した。
「ねえ、これってどういうこと?」
夫はびっくりした顔で私を見た。
「え、なに?」
無邪気すぎるその表情に、怒りがさらに増す。
「なにって…この紙だよ!赤ちゃんとかアパートとか書いてあるじゃん!私に内緒で何か企んでるの?」
夫は深呼吸して、少し笑った。
「ち、違うんだよ…実はこれ、君にサプライズを用意してて…」
え、サプライズ?
頭の中で「裏切り→怒り」の図式が崩れる音が聞こえた。
「サプライズって…何?」
「実はさ、新しいアパートを探してたんだ。将来のことを考えて、君と一緒に住むために…それで…赤ちゃんも…」
言葉を聞いた瞬間、怒りが不思議とスーッと消えた。
胸の奥にあった「置いてかれたかも」という不安と疑念が、一瞬で吹き飛ぶ。
まさか、こんなサプライズだったなんて。
私は笑いながら、紙を夫に返した。
「もう、手震えたじゃん…でも、嬉しいかも」
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