マジでさ、新幹線って「座った瞬間」に勝負決まる時あるよね。
俺がまさにそれだった。
ドアが閉まる、席に滑り込む、やっと一息――
と思った瞬間。
「ゴンッ」。
足元に、白いデカいスーツケースが突っ込まれた。
いや、置かれたとかじゃない。突っ込まれた。
俺のA席の前に、横向きでドーン。膝の前、完全封鎖。
「え、ちょ……」って声出たけど、
C席の人(俺の斜め向こう側の窓際)が、何事もなかったみたいにスマホ見てる。
しかも終わりじゃない。
そのスーツケースの上に、モコモコの上着、マフラー、謎の袋。
荷物がどんどん増えていく。
俺の足元が“物置”化していくのを、俺は目の前で見せられてる。
俺、いま、足どうしたらいいの?
体育座り? 正座? もはや跪(ひざまず)き?
一応、深呼吸して言った。
「すみません、それ……足元ちょっと狭くて」
返事、なし。
聞こえてない? いや、聞こえてるよね? 距離30センチだよ?
でも彼、スマホ画面をスクロールする指だけは元気。
まるで俺の存在が、画面の外にいるみたいな扱い。
もう一回、少し声を上げる。
「すみません、これ、俺の前なんで……」
それでも無視。
いや、無視っていうか、“無音の圧”。
「俺は何も悪くない」って顔で、黙って貫くやつ。
こっちはさ、喧嘩したいわけじゃないのよ。
ただ、足を置く場所が欲しいだけ。人間として最低限のスペースが欲しいだけ。
なのに、彼はさらに追い打ち。
座席の上のフック? あれに掛ければいいものを、
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