朝早くから並んだ。
手には整理券、番号は3番。⏰
「番号順にご案内します」――そう書かれた紙を握りしめ、5分前に到着。すべてルール通りだ。
店の前で待つ間、ワクワクが止まらない。
今日は絶対、大人の図鑑シールを手に入れる。
整理券3番、完璧なタイミング。
10:35になり、順番を待つ。
呼ばれた瞬間、店員が申し訳なさそうに言う。
「番号は関係ありません。もうシールは終わりました」
え…?
何それ。番号順に並んでいた意味は?
早く来た私は何だったの?
私はその場で怒りがこみ上げた。
心の中で「ふざけんな!」と叫ぶ。
守るべきルールを守っているのは自分だけ、ルールを破る人が先に手に入れる。納得いくわけがない。
その瞬間、私は決めた。
「待ってください!整理券通りに案内するのがルールではないですか?理由を説明してください!」
声を張り、店員を真っ直ぐに見据える。
周りのお客さんもチラチラこちらを見ている。
私の声で、場の空気が一気に変わった。
店員は慌てて説明を試みるが、言葉に詰まる。
私はさらに続ける。
「整理券が無効なら、整理券を出す意味もない。ちゃんと公平に案内してください!」
店員の手が一瞬止まった。
その後、店長が出てきて謝罪。
「次回、優先的にご案内します。お詫びに追加分も用意します」
心の中でガッツポーズ。
ついに、守るべきルールが勝った瞬間。
早起きして並んで、ルールを守った自分が報われた。
その場にいた周りの人も拍手する。
「なるほど、こうやって声をあげるんだ」
私の行動一つで、秩序が回復した瞬間だった。
結局、私は希望していたシールを無事手に入れた。
整理券番号3番、最初にルールを守った私の勝利だ。
並ぶだけでは手に入らない、声を出して訴えることの大切さを改めて実感した。
家に帰る途中、手にしたシールを握りしめる。
「やっぱり、自分の行動で正義は通る」
そう心の中でつぶやき、今日の小さな勝利に笑顔が止まらなかった。
今回の出来事は、ただのシール購入ではなかった。
ルールを守る者が勝つ、守らない者は損をする――そんな当たり前の理屈を、身をもって示せた瞬間だった。
そして、次に同じ状況になったら、私はもっと強く主張するだろう。
「整理券通りに案内しないなら、次からは徹底的に確認する」
この爽快感、たまらない。