昨日の夜、仕事を終えて家に帰る途中、ふと街路沿いに目をやった瞬間、黒い小型車が停まっているのが目に入った。車の中から、明らかに二人の男性がビールをガブガブと飲んでいる。笑い声が外まで響いていて、瞬間、背筋がゾッとした。「え、これ…?」と思わず息を飲む。
私はすぐに、これは危ないと直感した。道路に出れば歩行者も通るし、自分も運転して帰らなきゃならない。飲酒運転かもしれない。けれど、距離はあるし、声をかけるにはどうすれば…と迷った。スマホで証拠を撮ることも考えたけれど、車の窓は閉まっていて、まだ確信が持てない。
心臓はバクバクして、手に汗を握る。安全感が一気に薄れ、緊張感が全身を包む。離れたところから見ているだけでは、もし彼らが車を発進させたら取り返しがつかない…。心の中で何度も葛藤した。「やっぱり見て見ぬふりするべきか?」――いや、そんなことで誰かが怪我するかもしれないと思うと、何もしない自分が許せなかった。
結局、私は勇気を振り絞った。車を降り、そっと彼らのもとへ近づく。距離はあるけれど、声が届くように大きく呼びかける。
「すみません、ちょっと待ってください!そのまま運転すると危ないですよ!」
二人の男性は、私の声に驚いたように振り返る。笑い声は止まり、目が一瞬でこちらに向いた。私は胸の奥で震えながらも、もう一度はっきり言う。「今のまま車を出すと、事故になります。危険です!」
すると、一人が慌てて車を降り、もう一人も顔色を変えて慌てて助手席から出てきた。その動きの速さに、一瞬、心臓が飛び出すかと思ったけれど、安心と爽快感が同時に押し寄せる。危険な瞬間を回避できた、正義を通したんだ――と、胸が熱くなる。
すぐに私はスマホで車のナンバーを記録し、千葉北警察に連絡。夜の街は静かになり、遠くで犬の鳴き声が聞こえるだけ。けれど、心の中ではアドレナリンがまだぐるぐると回っていた。
この出来事を思い返すと、やっぱり行動してよかったと思う。もしあのまま見て見ぬふりをしていたら…。あの二人がどうなったか分からないと思うと、ぞっとする。自分が少し勇気を出しただけで、潜在的な事故を防ぐことができたのだ。
家に帰ってからも、心の中で何度も「よくやった」と自分を褒めた。
もちろん、怖かったけど、あの瞬間に感じた爽快感と正義感は、今でも忘れられない。SNSに投稿したら、同じように危険を目撃した人から共感のコメントが届き、「自分も声をかける勇気を持とうと思った」という反応もあった。
あの夜、私はただの通勤帰りの運転手だったけれど、ちょっとした勇気で、誰かの命を守れたんだ。胸の奥に残る高揚感は、まさに“正義を通した瞬間の爽快感”。飲酒運転を止められたことで、街も自分も少しだけ安全になった。
もし皆さんが同じような場面に遭遇したら、恐れずに行動してほしい。小さな勇気が、大きな事故を防ぐことになるから。そして何より、自分の心に“やってよかった”という爽快感が残るはずだ――あの夜の私のように。