今日、ポストを開けた瞬間、目に飛び込んできたのは「令和8年度 集金袋」の文字。
封を切ると、自治会費の金額が去年より少し上がって12,900円になっていた。
「え…ちょっと高くなった?」
思わず心の中でつぶやく。物価も上がってるし、このくらいなら仕方ないのか…でも、どこかモヤモヤする。誰かが勝手に上げたんじゃないか?そんな疑念も頭をよぎる。
封筒の中には明細が入っていた。自治会費、連合自治会費、消防分団会費、社会福祉協議会費、公民館会費、スポーツ振興会会費…合計すると確かに12,900円。
一つ一つ金額を確認しながら、「60世帯で分担するなら…本当に妥当なのか?」と心の中で計算してみる。
思ったより細かく分けられているが、それでも「他の地域と比べたら高いんじゃ…?」という疑問が消えない。
そこで私は決意した。
次の自治会総会で、自分で調べたデータを出して、比べてみよう、と。
スマホ片手に、近隣の自治会費や公民館使用料、スポーツ振興費などをリサーチ。思ったより差があることに驚いた。
「なるほど、うちの地域はちょっと高めだったのか…」
総会当日、私は封筒と明細を持参。席に座ると、顔なじみの委員たちが集まっている。
まずは冷静に質問を投げる。「皆さん、この12,900円って、他の地域と比べるとどうでしょうか?」
委員たちは少し戸惑いながらも、口々に答え始める。近隣の地区は1万1,000円や1万2,000円台が多く、うちより安いことがわかった。
私はそこで一歩踏み込む。
「もし、このまま何も言わずに集金すると、世帯ごとに差が出てしまいます。
公平にするには、費用の内訳と分配方法を見直す必要があります。」
その瞬間、会場がピリッと緊張した空気に包まれた。
でも、私は心の中で少しワクワクしていた。こういうときこそ、自分が声をあげるチャンスだ。
議論が始まると、次々と意見が飛び交った。
「公民館会費が多めでは?」
「スポーツ振興会費は一部使われていないんじゃ?」
私は資料を出しながら、各項目の金額や支出の用途を丁寧に説明。
「こうやって透明化すれば、誰も納得して払えるはずです。」
結果はすぐに出た。
自治会は私の提案を受け入れ、費用の透明化と公平な分配ルールを決定。
今後は各世帯に説明が行き届き、疑問や不満が出にくくなる。
その瞬間、私は心の中でガッツポーズ。
小さな一歩だったけれど、自治会費の仕組みを改善することに成功したのだ。
他の住民も安心した表情でうなずき、「ありがとう」と声をかけてくれる。
「やっぱり、声をあげてよかった…!」心からそう思った。
家に帰る途中、ポストにもう一度目をやる。
今年の集金袋は、ただの封筒ではない。自分が立ち上がった証、コミュニティを守った証だ。✨
小さな勝利感が体中を駆け巡る。
来年度以降も、自治会の透明性と公平性を見守るぞ、と心に誓った。
思えば、最初はたった12,900円の金額でモヤモヤしていた。
でも行動することで、コミュニティ全体が救われ、住民みんなが納得できる仕組みに変わった。
これはまさに、小さな一封筒から始まった、大きな勝利の物語だった。