今日はマルシェで、正直心が折れかけた一日だった。
朝から気合を入れて作ったカツサンドを山ほど持っていったのに、売れ残りがほとんど。その光景を見た瞬間、思わず足が止まった。手元には山積みのパックだけが残っている。
「うそだろ…またこの光景か」
作ったスタッフの顔が浮かび、廃棄処分するしかない現実に胸が痛む。スタッフが一生懸命作ったものをそのままゴミ箱に捨てるなんて、考えただけでも涙が出そうになる。
でも、そこで落ち込んでいても仕方がない。赤字はどんどん膨らむし、経費削減の板挟みにも押し潰されそうだ。自分の無力感に押しつぶされそうになりながらも、心の中で「ここで終わるわけにはいかない!」と気合を入れ直す。
帰宅後、すぐに作戦を練った。
まず、SNSをフル活用して、翌日の限定販売を告知。文章は短く、写真でカツサンドの美味しさを伝える。「昨日の涙は今日の笑顔に変える」と自分に言い聞かせる。
スタッフにも協力をお願いした。作った本人たちの顔を見て、「昨日の悲しみを力に変えよう」と伝えたら、みんなの目が輝き始める。やる気と緊張感が同時に高まった。
翌日、マルシェ開始の30分前から問い合わせが殺到。事前告知の効果は絶大で、開店と同時に人が押し寄せる。山積みだったカツサンドはみるみるうちに売れていき、スタッフと一緒に「よし!」とガッツポーズ。
あの時の無力感はどこへやら、喜びと達成感が心を満たす。昨日の涙は、今日の歓喜のための前振りだったのだ。スタッフも笑顔で、「昨日はしんどかったけど、今日は最高ですね!」と言ってくれる。
今回の経験で学んだことは、どんなに落ち込む状況でも、諦めずに行動すれば結果は変えられるということ。SNSの告知や販売戦略の工夫一つで、売れない現実を一瞬で逆転させられる。
振り返れば、あの山積みの売れ残りも、スタッフの涙も、すべては今日の大快感の布石だった。明日もまた新しい挑戦が待っているけれど、今日の勝利を胸に、私は前を向いて進める――そう思える爽快な一日になった。