ドアを開けた瞬間、息子が財布から一枚のレシートを取り出して言った。
「ママ、この請求書、全然覚えてない……」
私は一瞬、頭が真っ白になった。
金額は2,700円で間違いない。でも、日付が――2018年!?
心臓が跳ねた。まさか、私たち、余計に払わされてるの?
息子は不安そうに私を見つめる。
「これ、本当に昔のやつ…?」
「うーん、ちょっと待って。まずは落ち着こう」と私は自分に言い聞かせた。
机に座って、私はレシートをじっくり見る。
重さ、金額、番号――全部、記憶と照らし合わせる。間違いはない。
でも日付だけが完全に合っていない。
これはシステムのエラー?それとも私が送り忘れた荷物の請求?
電話を取って郵便局に問い合わせる。
「すみません、この請求書の日付が2018年になっているんですが…」
「確認しますので少々お待ちください」
声を聞きながら、胸の奥がざわざわする。
息子は横でじっと見ている。私の焦りを感じ取っているのか、手が少し震えている。
「確認しました。請求内容自体は正しいのですが、システムまたはプリンターの表示に誤りがありました。日付が古く出てしまったようです」
その瞬間、私の体から大きな力が抜けた。
「え、つまり私たち、余計に払ったわけじゃないんですね?」
「はい、その通りです。ご心配をおかけして申し訳ありません」
息子もほっとした顔をする。
「よかった…ママ、びっくりしたね」
私は思わず笑った。心臓はまだドキドキしているけど、緊張が一気に緩むのを感じた。
振り返れば、この一連の出来事はほんの数分で起こったけど、心の中では小さな嵐が吹き荒れた。
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