「そこに停めた方が悪い。」
その一言を聞いた瞬間、
私は言葉を失った。
いや、
正確には——
怒るより先に、
妙な違和感を覚えた。
管理会社指定の駐輪場。
二重ロック。
ちゃんと契約済み。
それなのに、
盗まれた側の私が悪い?
私は何も言い返さなかった。
ただ、
スマホの録音だけは止めなかった。
なぜかその時、
直感した。
“この人たち、
普段からこうなんだ”
って。
帰宅して母に話すと、
母は苦笑いした。
「あなたもか。」
数日前、
母も車を止められていた。
理由は、
“シートベルト未着用”。
でも母は、
確実に着けていた。
すると母、
逆に聞いたらしい。
「そちらの車、
録画してますよね?」
警官の顔が曇った。
でも普通なら、
そこで確認して終わる話だった。
なのに警官は言った。
「あなたに指示される筋合いはありません。」
結局、
長時間止められた末、
曖昧なまま解放。
謝罪なし。
説明なし。
ただ、
嫌な空気だけが残った。
そして数日後。
今度は妹だった。
放課後、
自転車で帰宅中。
横を通ったパトカーが接触。
妹はバランスを崩し、
そのままアスファルトへ転倒した。
制服の袖が見えたらしい。
警官が窓を開ける。
「大丈夫?」
妹は痛みを堪えながら答えた。
「……大丈夫です。」
すると警官は短く言った。
「じゃ。」
そのまま行こうとした。
でも偶然、
通りかかった男性が車体を叩いた。
「おい!
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