「昨日は勝手にキレてごめんなさい。」
冷蔵庫を開けた瞬間、
私は動けなくなった。
100円のプリン。
その横に、
ぐしゃぐしゃの1万円札。
そして弟の字。
『夏期合宿のお金、不安にさせてごめん』
昨日、
私は弟と大喧嘩した。
「40万だぞ?!」
「うちにそんな余裕あると思ってんのか?!」
机を叩いて、
怒鳴った。
弟も負けてなかった。
「じゃあ夢持つなってこと?!」
「俺だって好きで金かかってるわけじゃない!」
そこからはもう、
売り言葉に買い言葉だった。
「現実見ろ!」
「兄ちゃんこそ、
全部一人で抱え込んで勝手にキレんなよ!」
最後、
弟は椅子を蹴飛ばして部屋へ戻った。
私も、
追いかける気力なんてなかった。
両親が死んでから、
私はずっと余裕がなかった。
23歳で、
突然“兄”じゃなく“親”になった。
昼は仕事。
夜はバイト。
家に帰れば、
請求書。
周りが結婚だ、
旅行だって話してる頃、
私はスーパーで、
半額シール探してた。
だから昨日も、
本当は弟に怒ってたんじゃない。
“頑張っても報われない人生”
にキレてた。
でも、
その怒りを、
私は弟にぶつけてしまった。
そして今日。
仕事を終えて帰宅し、
冷蔵庫を開けたら、
このプリンが入っていた。
メモの続きを読んだ。
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