「それ、普通の栄養ドリンクじゃないよ。」
妻が冷蔵庫からピンクの缶を取り出した瞬間、
私は一気に血の気が引いた。
「え?」
「ちょっと待って…
これ“エンシュア”じゃん。」
その時の私は、
意味が分かっていなかった。
だって私は、
もう5〜6缶は普通に飲んでいたから。
今から20年前。
当時の私は、
生協の配達員をしていた。
夏の配達は地獄だった。
朝6時から荷物を積み込み、
汗だくで団地や老人ホームを回る。
昼飯なんて食べる時間もない。
コンビニのパン1個で、
夜まで動き続ける毎日。
若かったから、
自分では平気だと思ってた。
でも今思えば、
かなり危なかったんだと思う。
頬はこけて、
腕もガリガリ。
なのに、
「若いから大丈夫」
って無理やり動いていた。
その頃、
毎週配達していたサ高住に、
あるおばあちゃんがいた。
いつもニコニコしていて、
私を見るたび言うんだ。
「お兄ちゃん暑いでしょ〜」
「ちょっと待ってねぇ」
そして毎回、
冷蔵庫からキンキンに冷えた缶を渡してくれた。
ピンク色の小さい缶。
私はずっと、
“ちょっと高そうな栄養ドリンク”
くらいに思っていた。
飲んでみると、
少し粉っぽい。
でも不思議と、
身体が軽くなる。
マジで効いた。
さっきまで脚が重かったのに、
飲んだ後はまた動ける。
だから私は、
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