横浜の吉野家で、
私は人生で一番気分の悪い牛丼を食べることになった。
仕事帰りだった。
腹減ってたし、
疲れてたし、
もうサッと食べて帰ろうくらいの気持ちで入った。
店内は普通。
特に汚い感じもしない。
私は牛丼を注文して、
席に座った。
そして紅生姜を取ろうとして、
共用スプーン立てに手を伸ばした瞬間。
固まった。
「……え?」
スプーンの持ち手部分に、
小さいゴキブリが張り付いていた。
しかも生きてる。
普通に触覚動いてる。
一瞬、
脳が理解拒否した。
でも次の瞬間、
ゾワッと鳥肌が立った。
いや待て。
これ、
何人触った?
気づかず使った客、
絶対いるだろ。
私はすぐ店員を呼んだ。
「すみません、
これ見てもらえます?」
若い男性店員が来た。
そしてゴキブリを見た瞬間、
明らかに顔が変わった。
でも謝罪より先に、
店員は小声で言った。
「お客様……
それ、本当に店内の虫ですか?」
私は一瞬、
意味が分からなかった。
「……は?」
店員、
周囲を気にしながら続ける。
「その……
どこか別の場所から付いた可能性とか……」
いやいやいや。
なんで被害側の私が、
持ち込んだみたいな流れになってんだよ。
私は完全にイラッとした。
「いや、
共用スプーンに付いてましたけど?」
すると店員、
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