正直、こんなことになるとは思っていませんでした。
自宅の駐車場で、ブロック塀にタイヤを擦ってパンクさせてしまったんです。子どもも二人いて、どうしても早く修理を済ませたく、ディーラーに電話しました。でも、その日は休業中。途方に暮れ、ネットで「JAF」と検索しました。上位に出てきたサイトを見て、広告表示だったけど安心して電話をかけたのです。
「JAFさんですか?」
電話口の声は明るく、「はい、今から伺います」と答えました。これで安心、そう思っていました。
ところが到着したのは、まったく別の業者。制服も名刺もなし、車も違う。最初は見積もりだけのつもりでしたが、「出張費+基本料金で35,200円。現金のみ」と告げられました。手持ちが足りず、コンビニで現金を下ろさなければなりません。しかも子ども二人を抱えて、チャイルドシートもない車に、子どもを無理やり乗せるように言われました。恐怖と怒りで、言葉も出ません。
さらに業者は脅しをかけます。「この場を離れるなら、キャンセル料全額払え」と。子ども二人を抱えて逃げることもできず、支払うしかありませんでした。
車内で子どもが泣き、私は震えながら従いました。正直、ほとんど強盗のような状況でした。
作業中も担当者は横柄で、「早く現金を用意しろ」と命令口調。恐怖に押され、何も言えません。結局、払うしかなかったのです。
家に帰ると、冷静になりネットで調べました。やはり、この業者は偽JAF。サイトには小さく「当社はJAFではありません」「高額請求には事前説明が必要」と明記されていました。完全に騙されていたことを理解し、怒りが込み上げました。
そこで反撃を決意。通話履歴、支払い明細、スクリーンショットを全て保存し、電話で業者に連絡しました。
「先ほどの請求ですが、事前説明なしの高額請求は禁止されているはずですよね?」
最初は強気だった担当者の声が徐々に弱まり、「少々お待ちください」と保留に。別の担当者が出て、私が提示した証拠を確認した後、ついにこう言いました。
「誤解を招く表現があった可能性がありますので、高額請求分は全額返金させていただきます」
その瞬間、胸のつかえが解け、正直ほっとしました。払った金額の大半が戻る可能性が見えたのです。
手続き中も冷静を保ち、感情的にならず事実と証拠だけを提示。録音、スクリーンショット、支払い明細。これだけ揃えていれば、もう逃げられません。担当者の態度は一変し、最初の横柄さは消えました。
最終的に、35,200円のうち、出張費と基本料金以外の高額請求分は全額返金されました。完全ではありませんが、あのまま恐怖に押されて何もせず払っていたらゼロです。子どもを守りつつ、冷静に証拠を揃えて反撃した結果、権利を取り戻せた瞬間でした。
今回の経験で学んだことは、善意で行動しても、相手が狡猾なら付け込まれることがあるということ。そして、弱みを見せると足元を見られる現実。しかし、一歩引いて冷静に証拠を揃えれば、反撃できるということです。
あの日、恐怖で支払った自分も、後悔はありません。冷静になり反撃することで、圧倒的に状況を変えられるということを身をもって知りました。子どもと一緒に安全に生活できる状況を取り戻した瞬間、ようやく心の重さが軽くなったのです。
引用元:,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]